ニゾラールローションの使い方

ニゾラールローションの使い方
脂性フケ、脂漏性皮膚炎治療薬として病院で最も多く処方される薬が「ニゾラールローション」です。

しかし、このニゾラールローションは、 薬局などでも使い方を丁重に指示してもらえることがあまり多くありません。

そのため、処方されたはいいものの、 使い方がわからない人のため、 ここではニゾラールローションの使い方について、簡単に紹介しています。


フケにはクリームよりローションの方が良い

ニゾラールローションは「クリームタイプ」と「ローションタイプ」があります。

販売会社「ヤンセンファーマ」の臨床成績によると、 脂漏性皮膚炎に対する治療効果は、ローションの場合:73.8% クリームの場合:71.4%と若干ではあるものの、 ローションタイプの方が効果があります。

また、 ローションタイプは伸びやすくより広い範囲をカバーするため、 フケ治療として利用する場合、ローションタイプの方が優れています。

添付は1日2回

脂性フケ、脂漏性皮膚炎の場合、患部への添付は1日2回です。
この2回のタイミングはお風呂上がりと朝(日中)が効果的です。

フケの場合、1回の使用量は2g

フケ(頭全体)治療でニゾラールを利用する場合、 1回の添付はおおよそ2gです。

このおおよそ2gで、頭皮全体をカバーすることができます。

ニゾラール2gの目安は、 ニゾラールを手のひらに出して、1円玉の大きさにした用量が約0.5gのため、 この大きさを4個分です。

フケが出る部位が前頭部だけなど限られる場合や、 反対に、より広範囲な場合は、この用量を目安に調整します。

※ニゾラール1本の用量は10gです。1日2回の添付で4gを消費するため、 1本あたり2.5日しかもちません。初診かどうか、薬との相性などもあるものの、 頻繁に休暇を取れない場合、その旨を医師に伝えるようにします。

髪が多いと患部に届かない

ニゾラールローションが効きにくい人は、 「髪が邪魔をして有効成分が患部まで届いていない」ということが稀にあります。

これは、髪が長い時は全く効果がなかったものの、 「髪を切った後、適量で利用したら一度で治った」という人もいるほどです。

特に女性は髪が長く、有効成分が患部(頭皮)まで届きにくい場合があるため、 「家族に塗ってもらう」、「頭皮に直接塗る」など頭皮に薬を届かせる工夫が必要です。

ニゾラールはフケシャンプーと相性が良い

ニゾラールローションの最大の欠点は「満遍なく頭皮に浸透させることが難しい」ということです。

男性の場合は髪を坊主にするなどの手段もあるものの、 女性ではそういうわけにもいきません。

そのため、病院でも勧められる方法がシャンプーとの併用です。
フケ用シャンプーは、ニゾラールローションの最大の欠点である頭皮全体への浸透を補ってくれます。

また、フケの再発防止には2種類以上の有効成分を利用することが有益なため、 ニゾラールとフケ用シャンプーを併用することは、 フケ治療方法としても優れています。

脂性フケ用のシャンプー、脂漏性皮膚炎用シャンプーについては、 脂性フケ用シャンプーあるいは 脂漏性皮膚炎に効果のあるシャンプーをご参照下さい。


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