フケの原因-水

フケの原因-水
硬水や塩素水などはフケの原因の1つです。

これらの水は皮膚の乾燥を引き起こすことが知られていますが、 硬水や塩素水に対する皮膚感度が高い人の場合、 激しい乾燥によるフケ、皮膚の炎症を引き起こす場合があります。

ここでは硬水、塩素水とフケについて、 紹介しています。


水がフケの原因になる理由

水の中でフケの原因になる水は主に3種類です。

フケの原因となる水
  • 硬水あるいは硬水地域(海外へ)への引っ越し
  • 軟水の地域(海外から)への引っ越し
  • 塩素水(塩素の強い地域、プールなど)

硬水の地域への引っ越し

日本の水は全国的にほぼ軟水です。

そのため、日本から硬水の国や地域に引っ越した場合、水の違いに驚くことがあります。
特にヨーロッパや北米などは硬水の地域が多くなっています。

世界の硬水・軟水
  • アメリカ(約85%が硬水)
  • イギリス(南は主に硬水、北は主に軟水
  • フランス(軟水はほとんどない、硬度は地方によりばらつきが大きい)
  • 中国(日本よりも硬度が高いと言われるが、詳細は不明)
  • オーストラリア(主要都市は軟水が多いが、それ以外は硬水が多い)

硬水とは

硬水とは、ミネラル(カルシウム、鉄、銅など)の含有量が多い水です。

ミネラルの含有量は水を濾過する山に含まれる鉱物の量や、 雨に含まれる酸性度(酸性度が多いほど、より多くの鉱物を溶かす能力がある)によって決まります。

なぜ硬水がフケの原因に?

硬水は、乾燥肌をもたらす一般的な原因です。

硬水が乾燥肌の原因となるのは、 硬水はシャンプーや石鹸カスが頭皮に残りやすく、 それら残りカスが頭皮の荒れをもたらすからです。

また、 シャンプーの泡立ちが悪いため、 より多くのシャンプーを使ったり、 強く洗うようになるなど、洗髪の変化を引き起こし、 より乾燥をもたらします。

その結果、乾性フケ以外にも、 接触性皮膚炎によるフケ、 不全角化によるフケを引き起こします。

硬水か軟水かの簡単な見分け方

硬水の場合、石鹸の泡立ちが非常に少ないことが特徴です。 その結果、一回の洗浄で多くの石鹸を利用します。

また、水への溶解度(溶ける限界量)が低いことから、 習慣的に洗濯時にお湯を利用することが多くなっており、 洗濯方法を観察することも一つの方法です。

硬水対策

  • ミネラルを除去できる浄水器の利用
  • 洗髪時間を短くする
  • シャンプーかすが残りにくいシャンプーの利用

ミネラルを除去できるシャワーヘッドの利用や、 石鹸カスがあまりでない石鹸の利用、 洗髪時間を短くするなどで、硬水の影響を小さくすることができます。

軟水の地域(海外から)の引っ越し

海外のいくつかの国では、地域(地方)によって軟水と硬水と異なる場合があります。

非常に稀な例であるものの、 アメリカにおいて「引っ越したらフケが出始めた」ため、水を調査した結果、 原因は軟水地域への引っ越しだった、という事例もあります。

塩素水

水道水やプールを消毒するために利用・含有される塩素は、フケにつながる可能性があります。

塩素含有量
水道水 0.1mg/L以上
プール 0.4mg/L~1.0mg/L

参考:「水道法施行規則」および「遊泳用プールの衛生基準」より

塩素水の影響

塩素によるアレルギー症状は主に呼気吸入によるものの、 塩素に対する皮膚や頭皮の感受性が弱い人の場合、以下のような症状を引き起こします。

塩素水の影響
  • 皮膚の乾燥
  • 発疹
  • 炎症
  • かゆみ
  • フケまたは皮膚の剥奪

特に塩素は「皮膚や頭皮に残りやすい」という性質があり、 この残留塩素が長期間続くと、塩素感受性の高い人でなくとも影響がでる場合があります。

塩素の影響を小さくする方法

  • プールに入る前は髪を十分に水で濡らし、髪をコーティングする
  • プールに入った後はすぐにかつしっかりシャワーを浴びる
  • 塩素除去のシャワーヘッドを利用する
  • ビタミンCで髪をすすぐ
水道水にも塩素は含まれるものの、 プールよりは少ないことが多いため、事前に髪を十分に濡らすことで、 塩素から髪を守ります。

また、 日本ではあまり見かけないものの、 海外では「スイムスプレー」という名称で、 水泳前に頭髪にスプレーすることで、頭皮と頭髪を塩素から守る「ビタミンCスプレー」が販売されています。


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