フケ時のシャンプー方法

フケに効くシャンプー方法
フケ時のシャンプー方法は、 乾性フケと脂性フケで異なります。

乾性フケはその原因となる「頭皮の乾燥を防ぐ」ことが重要で、 皮脂をなるべく残す工夫をします。

一方、脂性フケはその原因となる「マラセチア菌を減らす」ことが重要で、 マラセチア菌を減らす真菌シャンプーを利用し、 放置時間をなるべく長くすることでシャンプーに含まれる有効成分の効果を最大限活用します。


乾性フケは3~5分、ぬるめのお湯で汚れのみ落とす

乾性フケの原因の一つが頭皮の乾燥の為、乾燥を防ぐ役割のある皮脂をなるべく落とさないことが重要です。
必要な皮脂を落とさない方法は、
  • 熱すぎるお湯で洗髪しない
  • 洗髪時間はなるべく短くする
  • 皮脂を取り過ぎないシャンプーを利用する
  • シャンプーの使用は最小限とする
  • 頭皮をマッサージする場合、強く揉まない
  • フケがひどい場合はシャンプーなし、あるいは、洗髪回数を減らす

皮脂の重要な機能の1つが「水分の保持により、肌を乾燥から守る」ことです。
そのため、フケだけでなく乾燥肌の人もなるべくぬるめのお湯を使うことで、 皮脂を残し、汚れだけを落とすことができます。

もし、乾性フケがひどい場合には、 「お湯をやめて水で頭を洗う」、「シャンプーを使わない」、 「洗髪自体の回数を減らす」なども効果があります。

より乾燥を防ぎたい場合

  • 乾燥をもたらす塩素や硬水を避ける
  • タオルドライは擦らず、当てるだけ
  • 入浴後は保湿する
水道水に含まれる塩素も頭皮の乾燥をもたらす原因の1つです。
塩素水に対する皮膚感度が高い人の場合、 皮膚の炎症による頭皮の荒れ、乾燥を引き起こす場合があります。

また、タオルドライは激しくこすると頭皮を傷つけ水分の蒸発を招くため、 タオルは頭皮に押し当てるように拭くようにします。

入浴後に頭皮の保湿剤を塗ることも効果的です。

乾燥以外の乾性フケはシャンプー自体の見直し

乾性フケの原因は、頭皮の乾燥以外に一次刺激性接触性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎など、 シャンプーそのものを原因とする場合があり、そのような場合にはシャンプーを変更する必要があります。
乾性フケに効果のあるシャンプーは 乾性フケ シャンプーをご参照下さい。

脂性フケは原因菌を殺す工夫

脂性フケは、その原因となる「マラセチア菌」を殺す工夫が重要です。

  • フケ用シャンプー(抗真菌シャンプー)を利用する
  • シャンプー後、洗い流す前に数分間放置する
  • ひどい場合は皮脂をしっかり取る

脂性フケに有益なシャンプーはマラセチア菌を殺す抗真菌タイプのシャンプーです。
このシャンプー治療と皮膚科で処方される「ニゾラールローション」との最大の違いは、 「真菌薬を満遍なく頭皮に浸透させることが容易」なことです。

抗真菌シャンプーは、 ニゾラールローションの弱点である「頭皮全体にローションを行き渡らせる」ことを容易にします。 また、脂性フケ治療、特に再発防止には、 2種類以上の異なる有効成分を利用することが効果があるため、 皮膚科でも処方薬以外に、抗真菌タイプのシャンプーとの併用を勧められます。

このフケ用シャンプーは、マラセチア菌の数を減少させることを目的としているため、 すぐに洗い流さず5~10分程度シャンプーをつけたまま放置するのが効果的です。

脂性フケに効果のあるシャンプーは、 脂性フケに効果のあるシャンプーまたは脂漏性皮膚炎に効果のあるシャンプーをご参照下さい。

ひどい場合は一時的に皮脂をしっかり取る

脂性フケの原因は「皮脂の増加」とそれに伴う「マラセチア菌」の増加のため、 もう一方の原因である「皮脂」を綺麗に取ると、すぐにフケは治まります。

しかし、皮脂を必要以上に摂り過ぎると、 乾性フケの原因となったり、人によっては皮脂を過剰に取り過ぎた結果、 無くなった皮脂を補うため皮脂腺の活動がより活性化し、より多くの皮脂を出してしまい、 脂性フケを悪化させることもあります。

そのため、ひどい場合、かつ、一時利用の場合のみ 皮脂そのものをコントロールするシャンプーを利用します。


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