フケの治療 医者に行く前に

フケは痛みや大きな外傷を伴うことが稀なため、 「医者に行く」という発想は思いつきづらいものの、 病院で医師に診察して頂くことは、フケを解決する有益な方法です。

病院ではフケの種類から、最適な治療薬を処方してくれます。

一方、フケは「その原因が完全に判明していないこと」および 「治療薬は個人の相性に依存すること」から、 必ずしも病院で治るわけではありません。

ここでは、フケ治療で医者や病院に行く前に、 病院でしてもらえること、フケ治療の限界、病院に行く前にすべきこと、 について紹介しています。


必ずしも病院で治るとは限らない

フケは治療法が確立されていない病気のため、 病院で処方された薬を使ったからといって、 必ずしも治るわけではありません。

なぜ病院で治せないのか

これはフケの原因が完全に解明されていないだけでなく、 「治療薬と個人との相性の問題」、「処方された薬の誤った使い方」、「普段利用するシャンプー」など様々な問題が原因となるためです。

特に治療薬と個人の相性の問題は大きく、 近しい病気のアトピーと同様、医者に行って治る人もいれば治らない人もいます。

一例を取ると、 脂性フケの原因である脂漏性皮膚炎の治療薬「ニゾラール」の場合、 臨床試験での治療効果は73.8%であり、これは26.2%の人はニゾラールでは効果がないことを意味してします。

この相性は処方箋薬に限定されず、 個人によっては「市販のフケ用製品の方が効果があった」という場合や、 反対に 「病院の治療薬の方が効果があった」など、様々です。
市販のフケ用製品については、メニューをご参照下さい。

フケは再発しやすい

病院に行って処方箋薬で一度治っても、フケは再発することがあります。 ひどい人の場合には慢性疾患として過ごす場合もあるほどです。

これは病院や医師の責任ではなく、 「フケは再発しやすい」という特徴があることと、 「フケには再発防止の方法がある」という認識が必要です。

フケの再発防止方法については、 フケの再発防止法をご参照下さい。

フケの治療 予備知識(医者に行く前に)

病院でしてもらえることは主に4つ

フケ治療に関して、病院でしてもらえることは、主に以下の4つです。

  • フケかその他の病気かの判断
  • フケのうち、乾性フケか脂性フケかの判断(原因の判断)
  • フケのタイプ(原因)に応じた薬の処方
  • フケ治療に適した市販品のアドバイス

自身の症状は正しく伝える

正しい状況を伝えれば、より正しく治療してもらえる確率が高くなります。
例えば利用しているシャンプーがフケとの相性が悪い場合、 シャンプーを変えるように指導してもらえるかもしれません。

また、 年齢や他の体調変化から、ホルモンバランスの乱れなどフケの原因を指摘してもらえる可能性もあります。

伝えるべき症状
  • 年齢
  • 他の体調変化
  • フケの症状
  • いつから
  • 利用しているシャンプー
  • シャンプーの回数
  • シャンプー後、何時間でフケが出始めるのか
  • シャンプーの放置時間
  • 整髪剤、染色剤、育毛剤などの利用
  • 過去のフケ歴と治療期間
  • フケ治療で他の病院で処方された薬
  • 現在利用している他の薬
  • 食生活

フケ治療薬の種類

フケの治療薬は大きく分けて5種類あります。
フケ治療薬の種類
  • 抗真菌・抗菌薬
  • 抗菌薬とステロイドの混合薬
  • ステロイド薬
  • 頭皮の乾燥を防ぐ薬
  • 頭皮のかゆみを抑える薬

フケ治療で処方される薬とその特徴についていは、 フケ治療 皮膚科と薬・処方箋一覧をご参照下さい。

ステロイド薬との相性を伝える

フケ治療に使われるいくつかの薬は「ステロイド薬」です。
ステロイド薬の使用は個人の価値観、選択が重要です。

過去に炎症を起こしたり、体質的に利用が難しい場合は必ず状況を伝えます。
また、ステロイド薬は1(最強)~5(弱い)の5段階の強さがあるため、 もし利用する場合は、それら強度による副作用も十分に説明してもらう必要があります。



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