乾性フケの原因は「頭皮の乾燥」

乾性フケの原因
乾性フケの直接の原因は頭皮の乾燥による角質の脱落です。

頭皮が乾燥すると、角質の結合力が弱まり、 フケとして脱落してしまいます。

この頭皮の乾燥は、冬の空気の乾燥のような外部要因によるものと、 甲状腺疾患や糖尿病など病気によるもの、 エストロゲンの欠乏やビタミンA不足のような内部要因、 シャンプーによる頭皮の荒れなどによって起こります。

ここでは、乾燥によるフケの原因について、 紹介しています。


乾性フケ・頭皮乾燥の原因
■季節・湿度
  • 空気の乾燥
■病気
  • アトピー性皮膚炎
  • 甲状腺疾患
■エストロゲン
  • 更年期
  • エストロゲンの低下
■栄養不足
  • ビタミンA
■シャンプー・洗髪・お風呂
  • シャワー
  • シャンプーの成分
  • 洗いすぎ
■水
  • 硬水
  • 塩素水
■その他
  • 遺伝

季節・湿度(空気の乾燥)

秋や冬が頭皮の乾燥をもたらす原因は2つです。

1つは湿度の低下によるもので、 気温が低下すると、湿度が低下し空気が乾くため、肌の水分をより多く蒸発させてしまいます。

もう1つは、皮脂の分泌が少なくなることです。
気温が低いと皮膚表面の血管が収縮し、血流が悪くなり新陳代謝が低下します。
すると、頭皮の皮脂分泌量が少なくなります。

このフケの原因となる乾燥した空気への最も簡単な対応は「加湿器」を設置することです。 乾燥肌を防止する最適な湿度は専門家によって意見が異なるものの、 おおよそ40~60%が理想的な湿度とされています。

また、血管の収縮による血流の改善は、運動習慣が最も効果が高く、 他にタバコやお酒を控えたり、イチョウ葉やオメガ3脂肪酸などの栄養素も血流改善に効果があります。

病気

肌・頭皮の乾燥をもたらす病気
  • 甲状腺機能低下症
  • 糖尿病
  • アトピー性皮膚炎
  • 乾癬
  • アレルギー性皮膚炎
  • 一次刺激性接触皮膚炎
  • 尿崩症(にょうほうしょう)
  • 血流の悪化

ここで挙げた病気は「肌の乾燥」をその症状の特徴とします。
このうち外部に変化がなく、本人でも気づきにくい病気が40代の女性に多い「甲状腺機能低下症」です。 甲状腺機能低下症は水分の蒸発を防ぐ皮脂の分泌量を減らすことで、肌の乾燥を引き起こします。

また、不全角化により水分を保持できなくなる一次刺激性接触皮膚炎や、 頻尿により体内の水分量を減らす糖尿病、尿崩症(にょうほうしょう)なども肌や頭皮を乾燥させます。

血流の悪化は頭皮や肌の乾燥、フケだけでなく、 冷え性、皮膚のかゆみ、便秘など多くの症状をもたらします。

エストロゲン

女性の更年期の症状の1つが肌の乾燥です。

更年期におけるエストロゲンの欠乏は、皮脂腺の活動を低下させ皮脂量を減少させる以外に、 ヒアルロン酸の産出を低下させてしまいます。

この皮脂量の減少とヒアルロン酸低下による水分量の減少は、 乾燥肌や乾性フケをもたらします。

2007年に発表された「エストロゲンと皮膚生理学」の内容によると、 「女性の中には更年期の症状が出始めてから数ヶ月の間に、 突然の皮膚の老化が起こっている」と指摘しています。

この皮膚の老化は、 シワの数・深さの増加、皮膚のハリ、弾力の低下以外に、 肌の乾燥も含まれています。

栄養不足

ビタミンA欠乏は乾燥肌の原因です。 ビタミンAが欠乏すると皮膚が角質化、うろこ状になり、 粘液の分泌が抑制されます。

このビタミンA不足は単に摂取不足だけでなく、 脂溶性ビタミンのため、人によっては腸管吸収の異常(病名:吸収不良症候群、腸の細菌が原因)でも発生します。

ただし、ビタミンAの耐容上限量は厚生労働省基準で2,700μgRE/日(成人)とされており、 過剰摂取により頭痛、倦怠感などを発症するため、過剰摂取は要注意です。 特にβカロチンは体内でビタミンAに変換されるため、注意が必要です。

シャンプー・洗髪・お風呂

乾燥肌の原因の1つとして、 「熱いお風呂やシャワーが天然のオイルである皮脂を取り除く」と多くの皮膚科が指摘します。

また、頭皮をこすり過ぎたり、 洗浄力の強すぎるシャンプーを使うことは、 必要な皮脂を取り除くだけでなく、 未成熟で健康な頭皮も取り除いてしまい、頭皮の乾燥をもたらします。

その他、病気の欄でも取り上げた接触性皮膚炎のうち、 特に一次刺激性接触性皮膚炎による頭皮の荒れはシャンプーの強い洗浄成分が原因です。
詳しくはフケの原因/シャンプー接触性皮膚炎とフケをご参照下さい。

パーマ、毛染めなどによる頭皮の荒れ

「異なるパーマ液を使い始めたところ、急にフケが出るようになった」ということは珍しいことではありません。

パーマ液や白髪染めには、頭皮の荒れ、接触性皮膚炎、アレルギーの元となる成分が含まれているからです。

通常、このようなフケは一時的であり、すぐに治まることが多いものの、 継続的にフケが出る場合にはパーマ液や毛染め液の変更が必要です。

硬水や塩素水は乾燥肌をもたらす一般的な原因です。

硬水が乾燥肌の原因となるのは、硬水はシャンプーや石鹸カスが頭皮に残りやすいことと、 泡立ちが悪いため、より強い洗浄力のあるシャンプーを使ってしまう傾向があるためです。

また、プールで利用される塩素水は乾燥だけでなく、発疹や炎症の原因ともなります。
水とフケについては、フケの原因-水をご参照下さい。

その他

高血圧の薬、にきび治療薬、利尿薬などは肌の乾燥をもたらします。
また、遺伝的に乾燥肌の人は季節の変わり目や年齢、生理など他の要因が重なると頭皮が乾燥してしまい、 フケの原因になりがちです。

常に頭皮に皮脂が不足しがちな為、人工の皮脂である 頭皮用ローションなどで皮脂を補給してあげる必要があります。


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