フケの種類は2種類
- 乾性フケ
- 脂性フケ
これら種類はフケの症状を表すものではなく、 その原因を表します。
フケは原因によって治療方法が異なります。 ここでは、乾性フケと脂性フケの見分け方について、紹介しています。
「乾性フケ」、「脂性フケ」はフケの症状でなく、原因を示す
フケとは乾燥や脂漏によって「死んだ角質(フケ)が頭皮から剥がれる症状」、 または「死んだ頭皮の角質(フケ)」を示します。
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乾性フケの症状としてサラサラ・パラパラした小さなフケが出やすいのは、 乾燥により水分・皮脂が少ないため角質細胞(フケ)の結合力が弱いためです。
言い換えると、皮脂量が多い脂性フケでは皮脂や水分を多く含くため、 角質の結合力が強く、比較的大きな湿ったフケが出やすくなります。
しかし、脂性フケであっても、サラサラ、パラパラした小さなフケが出ることがあります。
これは、頭皮の状態に大きな影響を与えるシャンプーと、 脂性フケは皮脂量に関係なく皮脂の成分の影響があるためです。
詳しくは脂漏性皮膚炎の原因をご参照下さい。
そのため、フケの症状(サラサラ、ジメジメ)だけでは、 「乾性フケ」あるいは「脂性フケ」を判断することはできません。
乾性フケか脂性フケかの見分け方一覧
乾性フケか脂性フケかを見分けるには、幾つかの視点から総合的に判断することが必要です。乾性フケか脂性フケかの見分け方
■体質(乾燥・脂症)からチェックする
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体質(乾燥・脂症)からチェックする
フケの種類は体質(乾燥・脂症)が大きな影響を与えます。体質は頭皮だけでなく、体全体に表れることが多いため、 体質(乾燥・脂症)から頭皮の状態とフケの種類を判断することができます。
脂漏性皮膚炎の症状が出ている
脂漏性皮膚炎は頭皮だけでなく、 眉毛、もみあげ、おでこ、ほほ、ひどい場合は体全体に症状が表れます。 これが頭皮に表れ、頭皮の皮膚が剥がれ落ちているケースが脂性フケです。
しかし、脂漏性皮膚炎かどうかの見極めは人によっては非常に難しい場合があります。 理由は、
- 炎症がない
- 頭皮以外に症状が出ていない(本人が気づかない)
- 人によってはカサカサ(乾燥している)フケが出ている
特に脂性フケは「炎症を伴わない脂漏性皮膚炎」と呼ばれるように、 炎症がないため、本人もその病名と関連付けることが難しくなっています。
脂漏性皮膚炎については、 脂漏性皮膚炎とはをご参照下さい。
乾燥肌
乾燥肌の場合、冬の乾燥した季節にフケが出やすくなっています。他の症状として顔のかさつき、 入浴による肌の違和感、かゆみ、肌の亀裂など乾燥肌の症状を伴う場合もあるものの、 頭皮だけが乾燥している場合も多く見られます。
この頭皮だけ乾燥肌の症状が見られる原因は頭皮に直接影響するシャンプーや水によるものです。
シャンプーについては、当ページ下部をご参照下さい。
これら乾燥肌の症状がでている場合、 フケの原因は頭皮の乾燥あるいは頭皮の乾燥に影響するシャンプーなどによるものです。
その他頭皮の荒れ・乾燥をもたらす乾性フケの原因については、 乾性フケの原因をご参照下さい。
男女差・ホルモン
男性ホルモン(アンドロゲン)の影響により、 男性は皮脂量が多く、女性は皮脂量が少なくなっています。 皮脂量が多い男性は脂性フケになりやすく、 皮脂量が少ない女性は乾性フケになりやすいという多くの研究結果が存在します。アメリカのある会社の調査結果によると、 男性の脂性フケの発症率が3.0%に対し、女性は2.6%と少なく、 多くの医学書においても「男性は女性より影響を受けやすい」と記載されています。
フケの症状からチェックする
フケの大きさ・質感
フケの大きさを決める要因は、 剥がれ落ちる頭皮の角質細胞のひっつき度合いで決まります。このひっつき度合いを決めるのは、 頭皮の脂と水で、フケの種類を判断する1つの手がかりになります。
頭皮が乾燥している場合、 水分や脂分が少ないため、 細胞がひっつかず、フケは小さくなり、 頭皮が脂症(脂性)の場合、 細胞がひっつき、 フケが大きくなります。
フケの症状については、 フケの症状は様々をご参照下さい。
人にチェックしてもらう
美容院で見てもらう
不全角化や皮脂の取り過ぎなど、 頭皮の状態をチェックしてくれる美容院や育毛店があります。これら美容院では、 毎日多くの人の頭皮をチェックしているため、 頭皮の状態が乾燥して荒れているのか、 脂性で湿っているのか、ある判断してもらえます。
肌水分量・皮脂量を測定する
デパートの化粧品売場などで、 肌の皮脂量と水分量を測ってもらうことができます。この結果から、ご自身の体質が「脂症」か「乾燥肌」か判断できます。
ただし、 フケに直接関与する頭皮の水分量を測ってもらうことは難しいため、 頭皮に近いおでこや鼻の横など顔の水分量で、体質(脂性か乾燥)を判断できます。
医者に行く
病院では、総合的に頭皮の状態をチェックし、フケの種類と原因を調べてもらえます。具体的には、以下の様な内容について調べてもらえます。
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フケと皮膚科については、 フケの治療 医者に行く前にをご参照下さい。
シャンプーについて知る
シャンプーのやり方、頻度、含有成分は 個人の体質(脂症、乾燥)、フケの外観(サラサラ、ジメジメ)を覆すほど頭皮に大きな影響を与えます。シャンプーの頻度は個人の体質によって最適な回数は異なるものの、 頻度が少なすぎる場合は脂性フケ、頻度が多すぎる場合は乾性フケの可能性が高まります。
また、 頭皮をこすり過ぎたり、洗浄力の強すぎるシャンプーは、 頭皮の乾燥を促し、乾性フケの原因になるだけでなく、 脂性フケであるにも関わらずパラパラした小さなフケになることがあります。
その他、 シャンプーの成分と個人の相性によっては、 一次刺激性接触性皮膚炎やアレルギー性接触性皮膚炎による乾性フケを引き起こす場合があります。
詳しくは接触性皮膚炎とフケをご参照下さい。
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